■オイラー積(その4)
完全数σ(N)=2Nは,有限リーマンゼータ関数を用いて
ζN(1)=2
と特徴づけられる.
[参]黒川信重「リーマンと数論」共立出版
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偶完全数Nは
N=2^p-1(2^p−1),M=2^p−1はメルセンヌ素数
と書くことができる.
p=2,3,5,7,13,17,19,・・・,74207281
N=6,28,496,・・・,2^74207280(2^74207281−1)
ζ6(1)=1+1/2+1/3+1/6=2
ζ28(1)=1+1/2+1/4+1/7+1/14+1/28=2
一般に
ζN(s)=ζ2^(p-1)(s)ζ2^p-1(s)
ζN(1)=2
となる.
N=2^p-1(2^p−1)=(M+1)/2・M=1+2+・・・+M
xを越えないメルセンヌ素数の個数は,漸近的に
〜expγ/log2・loglogx
と予想されている.
また,リーマン予想は
ζN(1)<expγ・loglogN
が,すべてのN>5040に対して成り立つことと同値である.
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