■ほとんどピタゴラス数(その4)
【1】ラマヌジャンのパズル
(Q)1からn−1までの和がn+1からmまでの和に等しくなる(m,n)を求めよ.
(A)この問題は,
(n−1)n/2=(m−n)(m+n−1)/2
なる(m,n)を求めるものというものです.これを整理すると
m^2+m=2n^2
になるのですが,両辺を4倍して1加えます.すると
4m^2+4m+1=8n^2+1
(2m+1)^2=2(2n)^2+1
ここで,2m+1=p,2n=qとおくと
p^2−2q^2=1 (ペル方程式)
に帰着されます.
√2の最良近似分数列p/q
1/1,3/2,7/5,17/12,41/29,99/70,239/169,577/408,・・・
において,
p^2−2q^2=±1 (ペル方程式)
の±1は交互に繰り返し現れます.
2^2+2^2=3^2−1
5^2+5^2=7^2+1
12^2+12^2=17^2−1
・・・・・・・・・・・・・
したがって,
(p,q)=(3,2),(17,12),(99,70),(577,408),(3363,2378),・・・
→(m,n)=(1,1),(8,6),(49,35),(288,204),(1681,1189),・・・
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[まとめ]
2^2+2^2=3^2−1
5^2+5^2=7^2+1
12^2+12^2=17^2−1
これらもほとんどピタゴラス数と呼んでいいでしょう.
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