■学会にて(JCDCG3)
9月2日から4日まで東京で開催された,グラフ理論・離散幾何学の国際学会に参加.東大のTomohiro Tachi氏のリジッド折り紙に関する講演が秀逸・ピカイチであったため,他の講演はかすんで,すっかり影が薄くなってしまった印象である.
端的にいうと,リジッド折り紙とは日本のお家芸である折り紙が伝統的な枠組みを超え,しかも巨大な構造物を造形する可能性が感じとれるものであった.
もし間に合うのならば東京オリンピックの国立競技場とか・・・それが現実のものとなった姿を見てみたいとも思う.
その内容をレポートしたいのであるが,百聞は一見にしかず,私が伝えるよりもネットその他で検索してみていただきたい.誰しも彼の才能をうらやましく感じるだろう.
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私が講演したのはハイパースペース・グラフについてである.ハイパースペース・グラフはハイパーグラフの1種であるが,直観が効かないという難点があり,取り組んでいる人は少数に限られる.
それを
[1]直観の効く形,見える形にすること,
[2]計量可能なものにするには,最終的な形ではなく,そこに至るまでのダイナミック・プロセスを考えることが重要であること,
が要点であるが,伝えたいことが伝わっているかは定かではない.
加納幹雄先生に伺ったところ,スライドはきれいであったが,4次元以上の話しになると正しい理解は困難であるという感想をもらされた.3次元人にはまだまだ高尚すぎる内容ということだろう.
伊藤大雄先生(プログラム委員長),酒井利訓先生(組織委員長)をはじめ学会スタッフの皆様には,大変お世話になった.I would like to express my great thanks to every staffs. Thank you.
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