■数列と全単射(その18)

【4】トゥエ方程式(2元n次形式)

 1909年,ヒルベルトの第10問題を受けて,トゥエはトゥエ方程式

  a0x^n+a1x^n-1y+・・・+xany^n=m  (n≧3)

は有限個の整数解しかもたないという注目すべき結果を得ました(トゥエの定理).

 この結果は,2元3次形式

  x^3−dy^3=1

などに応用され,自明でない整数解は高々1つしかないという結果をもたらしました.また,

  x^3−3xy^2−y^3=1

の整数解は(1,0),(0,−1),(−1,1),(1,−3),(−3,2),(2,1)だけであることが示されています.

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