■マルコフ数とフィボナッチ数(その85)
【5】n次の無理数
αが2次の無理数でないとき,λ≧3となる.3≦λ<θは,いま盛んに研究されている領域で,いくつかの成果を掲げると
[1]θ=(253589820+283748√462)/491993569=4.5278・・・(フライマン定数)
[2]λ=3のとき,可算無限個のαがある.
[3]√12<λ<√13,√13<λ<(65+9√3)/22のとき,αは存在しない.α=(−1+√13)/2のときだけλ=√13.λ=√12については不可算無限個のαがある.
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ラグランジュ・スペクトルのようなものがほかにもあり、そういつ数の限界がフレイマン定数である。これより大きいすべての実数がマルコフ・スペクトルに属する
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[4]マルコフ不変量の下界μ≧√5
[5]μ<3ならばμ=√(9-4/m^2),m=1,2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,・・・(マルコフ数列)
[6]√12<λ<√13,√13<λ<(65+9√3)/22のとき,αは存在しない.(ペロンの穴)
[7}μ=4+θ=4.528の右部分ではマルコフスペクトルは稠密で穴はない(ホールの半直線)
[8]3〜4.528に間はあまりよくわかっていない
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[9]3より小さいμはx=1,2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,・・・に対する値(9x^2-4)^1/2/xに等しい。
μ=√5<√8<(√221)/5<(√1517)/13<(√7565)/29<・・・→
[10]μ=(9x^2-4)^1/2/xとなるのは、αが{(9x^2-4)^1/2+x+2y/x}/2xと同値な時に限られる
[11]αが2次の無理数でなければμ≧=3
[12]μ>3となるαを調べるのは大変な量力を要する。区間√12<λ<√13にμはないが
μ=√12となるαの集合は非加算である。一方、μ=√13となるのはα〜(3+√13)/2に限られる。
[13]√13<λ<(65+9√3)/22のとき,αは存在しない.μ=(65+9√3)/2となるαの集合は非加算である。
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