■ウェアリングの問題(その156)

a^4=0,1,16,81,256,・・・

1,2,17,82,

16,17,32,97

81,82,97

a^4+b^4=0,1,2,16,17,32,81,82,97,・・・

これに対しては15定理は成立しない。

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mod8で見ると

a^4=0,1,0,1,・・・

a^4+b^4=0,1,2

a^4+b^4+c^4=0,1,2,3

a^4+b^4+c^4+d^4=0,1,2,3,4

大きな数はこれでいいのであるが、小さな数が8つの四乗数の和で表されるとは限らない

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mod8でみると0-7がそろうのは8a^4のとき、

a^4=0,1,16,81,256,・・・

でみると100までの間で最も間隔があいているのは16-81の間 =65

多くとも4回でカバーできる範囲なので、8x4=32四乗数和でカバー可能であることがわかる。

16の2-4倍数も加えると0,1,16,32,48,64,80,81,96,256,・・・

最も間隔があくのは16なので、あと2回でカバーできる。8x3=24

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mod8でみると0-7がそろうのはa^2+b^2+c^2+d^2のとき、

a^2=0,1,4,9,25,36,49,64,81,100,・・・

100までの間で最も間隔があいているのは81-100の間 =20

多くとも3回でカバーできる範囲なので、4x3=12平方数でカバー可能であることがわかる。

25,36の2-4倍数も加えると0,1,4,9,25,36,49,50,64,72,75,81,96,100,・・・

最も間隔があくのは15なので、あと2回でカバーできる。4x3=12

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mod9でみると0-8がそろうのはa^3+b^3+c^3+d^3のとき、

a^3=0,1,27,64,125,・・・

100までの間で最も間隔があいているのは27-64の間 =37

多くとも5回でカバーできる範囲なので、4x5=20立方数でカバー可能であることがわかる。

27の2-4倍数も加えると0,1,27,54,64,81,100,・・・

最も間隔があくのは20なので、あと3回でカバーできる。4x4=16

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[4]ヒルベルトの定理(ウェアリングの問題)

 1770年,ウェアリングは4平方和定理を拡張して,「任意の整数はたかだか9個の3乗数の和として,あるいは19個の4乗数の和として表される」ことを証明抜きで主張しました.

 ウェアリングの問題は,2次形式ではなく高次形式を扱っていて,多くの数学的思考を刺激しました.そして,1909年,ヒルベルトによって「どの数もg個のk乗数の和で表される」ことが肯定的に証明されています.

  n=x1^k+・・・+xg^k

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 g乗数は平方数よりもずっとまばらにしか分布しませんから,以下,37個の5乗数の和,73個の6乗数の和,・・・と続きます。最良値を完全に決めることは難しいかもしれませんが、この定理自体は当然成り立つと考えられます。

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