■直観幾何学研究会2025(その12)

久川創人先生(住友電工)は定曲率多面体の話をされた。定曲率多面体とは一様多面体で各頂点での不足角が一定の多面体と定義されるらしい

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例えば、正八面体において、三角形面を一つおきに取り去る。そして内部の、xy平面、yz平面、zx平面上に3枚の正方形を入れるのである。交差線は稜と考えないことにすると、v=6,e=12,f=7,v-e-f=1=2-g

すなわち、射影平面と同じ種数1の単側7面体がその例である。

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同じように考えれば、立方八面体から6枚の正方形を取り除き、内部の4枚の交差する正六角形を入れると、8枚の正三角形と4枚の正六角形からなる単側12面体が得られる。

v=12,e=24,f=12,v-e+f=0=2-g、すなわち、種数2の12面体である。

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正八面体の稜は3枚の正方形、立方八面体は4枚の六角形から構成される。20・12面体は6枚の十角形から構成される。

したがって、12枚の五角形を取り除き、内部の6枚の交差する正十角形を入れると、20枚の正三角形と6枚の正十角形からなる単側26面体が得られるだろう。

v=30,e=60,f=26,v-e+f=-4=2-g、すなわち、種数6の26面体である。

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