■直観幾何学研究会2025(その8)
山岸義和先生(龍谷大)は正12面体における小谷のアリの問題を取り上げた。
立方体[0,1]^3の原点から最も遠い点は(1,1,1)である。
内部空間の直径は√3
表面空間の直径は√5
沿辺空間の直径は3
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ところが、 立方体を2つ重ねた直方体(1x1x2)の場合
内部空間の直径は(0,0,0)-(1,1,2)で√6
沿辺空間の直径は4であるが
表面空間の直径は(1,1,2)に対するものではなく(3/4,3/4,2)が最も遠い点であるという。すなわち、1/4程ずれるのである
直観に反するこの結果は、小谷(善行)のアリのパラドックスと呼ばれている
(3/4)^2+(2+3/4)^2=(9+121)/16=130/16
(1+3/4)^2+(2+1/4)^2=(49+81)/16=130/16
√8.125
それに対して、(1,1,2) までの表面空間の直径は√8である。(3ではない)
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