■有限素数と無限素数(その2)
有理数→実数→複素数という数の体系の他に,有理数→p進数として発展した数体系があります.そこではまず素数pをひとつ決めておきます.
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a=p^n・b (bはpで割り切れない)
のとき,aの絶対値を
|a|p=p^ーn
で定めます.たとえば,p=3のとき,
|18|p=|2・3^2|p=3^ー2,|19|p=1,|20|p=|2^2・5|p=1,|21|p=|3・7|p=3^ー1
となります.
ここで定まる絶対値をp進付値と呼びますが,p進付値は大きくなると0に近づきます.そのため,pのベキが大きくなるようにつけ加えていきます.
Qp={a-np^-n+a-n+1p^-n+1+・・・+a0+a1p+・・・}
0≦ai≦n−1
ここで不思議なことが起こります.
1+7+7^2+7^3+・・・
は
1+7+7^2+7^3+・・・+7^n=(7^n+1−1)/(7−1)
7^n+1→0
ですから,
1+7+7^2+7^3+・・・=−1/6
1+2+2^2+2^3+・・・=−1
Σ(p−1)p^n=−1
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