■「海の沈黙」・その2
私はめったに映画をみない。最後に見た映画は何年前になるのやら…確か「ニューシネマ・パラダイス」だったと思う。出演した俳優さんたちのお名前は存じ上げないが、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の名前は記憶に刻まれることになった。彼は人生の何たるかをよく知っていると思ったからである。
一方、家内と娘はよく映画鑑賞会に出かける。彼女らの鑑賞作品のファイルに「海の沈黙」(ヴェルコール原作)があった。私はこの作品が映画化されていることを知らなかった。観賞会の参加者たちも「海の沈黙」(倉本聰原作・本木雅弘・小泉今日子出演)は知っていても「海の沈黙」(ヴェルコール原作)は知らなかったようだ。あるいは、見聞きしていても記憶に残らなかったのかもしれないが・・・。
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映画鑑賞会の資料によると・・・
1947年、86分、フランス
製作・監督・脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル
原作:ヴェルコール
出演:ハワード・ベルノン、ニコル・ステファーヌ、ジャン=マリー・ロバン
ドイツ占領下に出版されたヴェルコールの同名小説を、メルヴィルが自らのレジスタンス活動の記憶を色濃く反映し映画化。粗悪なフィルムの使用、ロケ撮影、少人数のスタッフ、わずかな撮影機関という制約の多い低予算の作品ながら、ストイックな演出とその作品の完成度の高さにより、メルヴィルの評価は一気に高まった。
とある。
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