■準正多面体の組み合わせ論(その10)
0/1多面体を一般化したものが整数多面体(頂点の座標が整数)である.
任意の単純多面体あるいは単体的多面体に対して,頂点の座標がすべて整数であるものが存在するか? このことはd≦3の場合,すべての多面体に対して成り立つが一般には成り立たない.
正軸体系の(1,・・・,1,0)は単純多面体で,その座標は,
(0,±1,±2,・・・,±n−1)
の置換2^n-1・n!個であることがわかる.たとえば,n=4の場合,
(0,±1,±2,,±3)→192個
単純多面体であるから,辺数はn/2・2^n-1・n!,ファセット数は3^n−1−2^(n-1)nと準正多面体である.
[Q]これ以外に整数多面体となる準多面体は存在するだろうか?
ということで,(その9)以降調べてきたが,
P0(0,・・・,0)
P1(a1,0,・・・,0)
P2(a1,a2,0,・・・,0)
・・・・・・・・・・・・・
Pn(a1,・・・,an)
aj=√(1/2j(j+1))
xj/aj=yj,y0=1,yn=0(xn=0)
において,yjは有理数,ajは一般に無理数であるので,xjは等差数列にならないと思われるが,しかし,それでは切頂八面体が整数多面体である事実に反することになる.どうやって調べればよいのだろうか?
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