■ファン・デル・ヴェルデンの定理と等差数列(その30)
ファン・デル・ヴェルデンの定理(1929年)
自然数を2組(有限個の組)に分けたとき、少なくとも1組は任意に長い等差数列を含む
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エルデシュ・テュラン予想(1936年)
集合A⊂Zはいくらでも長い等差数列を含む
ロスの定理
集合A⊂Zは3項の等差数列x+y=2zを無限個含む
セメレディの定理(1974年)
4項の等差数列まで拡張し、ついに一般の主張にまで拡張した(エルデシュ・テュラン問題の解決)
組み合わせ論に基礎を置いた証明で、ファン・デル・ヴェルデンの定理を用いている
フルステンベルクの証明(1977年)
エルゴート理論に基礎を置いた証明はさらにいくつかの拡張をもたらした
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ファン・デル・ヴェルデンの定理の有限版が、
任意の整数k,lに対して、N(k,l)が存在し、N>N(k,l)かつ{1,2,・・・,N}がlこの色に塗り分けられていたら、必ず単一色のk項の等差数列が存在する
ファン・デル・ヴェルデンの証明が与えるN(k,l)の上界は非常に大きい
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