■シュタイニッツの定理(その15)
d次元凸多面体のfベクトルについて
[1]d=2の場合、f0≧3,f1≧3
[2]d=3の場合、f2≦2f0-4,f0≦2f2-4f1
を満たせばよい
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[3]d=4の場合は未解決である
たとえば、f1+f2≦6(f0+f3)などが存在するが、本質的な条件が欠けている
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単体的な場合は具体的に記述できる
[1]バーネットの下限定理(1971)
ファセット数が最小のものは頂点数nのものからn-d-1回の星状細分を繰り返して得られるstacked polytopeで、
そのファセット数は(d+1)+(d-1)(n-d-1)
[2]マクマレンの上限定理(1970)
ファセット数が最大のものは「d/2」個の頂点がfaceをneighborly polytopeで、
そのファセット数は(n-「d/2」,[d/2])+(n-1-「(d-1)/2」,[(d-1)/2])
巡回多面体は位数dのモーメント曲線γ(t)=(t,t^2,・・・,t^d)上にn個の異なる点をとったその凸包Conv{γ(t1),γ(t2),・・・,γ(tn)}であたえられる。
偶数次元の場合、γ(t)=(cost,sint,cos2t,sin2t,・・・cos(dt/2),sin(dt/2))であたえられる。
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これら2つの間の完全な特徴づけが「g定理」である。
h0=1,h1=f1-d,・・・h0+h1+・・・+hd=fd-1
単体的凸多面体に対する
[1]デーン・サマーヴィル関係式はhi=hd-1, i=0-d
[2]上限予想の不等式はhi<=(v-d+i-1,i), i=0-[d/2]
[3]下限予想の不等式はh1<=hi, i=2-(d-1)
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一般次元における単体的凸多面体ぼfベクトルを決定するという問題は、マクマレンがhベクトルを駆使して提唱し、マクマレンのg予想と呼ばれている。
正の整数fとiが与えられたとき、
f=(ni,i)+(ni-1,i-1)+・・・+(nj,j), ni>ni-1>・・・>nj>=1
なる表示が一意に存在する。このとき
f(i)=(ni+1,i+1)+(ni-1+1,i)+・・・+(nj+1,j+1), 0(i)=0
と定義する。
たとえば、14=(5,3)+(3,2)+(1,1),14(3)=(6,4)+(4,3)+(2,2)
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【1】マクマレンのg予想
hベクトルが与えられたとき、次元dの単体的凸多面体が存在するための必要十分条件は
[1]h0=1
[2]hi=hd-i,i=0-d
[3]h0<=h1<=h2<=・・・<=h[d/2]
[4]hi+1-hi=(hi-hi-1)(i),i=1-[d/2]
が成立することである。
[4]gi=(gi-1)(i),i=1-[d/2]
この予想は肯定的に証明されている。
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【2】マコーレーの定理
マコーレーはM列を完全に決定することに成功した。
(h0,h1,・・・,hs)がM列となるための必要十分条件は
[1]h0=1
[2]h<=hi(i),i=0-(s-1)
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