菱形多面体は高次元空間から３次元空間への射影によって得られます．たとえば，菱形１２面体は４次元空間の立方体を３次元空間に射影したもの，菱形３０面体は６次元空間の立方体を３次元空間に射影したもの，菱形９０面体は１０次元空間の立方体を３次元空間に射影したもの，菱形１３２面体は１２次元空間の立方体を３次元空間に射影したものに相当する多面体です．

　渡辺泰成先生（科学芸術学際研究所ＩＳＴＡ）によるレポート「多面体教材の開発」にはこれらの立体に加え，正方形や八面体を含む菱形で覆われた多面体（菱形１０２面体，大菱形９０面体）が掲載されています．

　渡辺先生のお話によりますと，１０次元空間の超立方体に６次元空間のパラメータを導入し混合した１６次元の超立方体のパラメータを変化させることによって，６次元の菱形３０面体から１０次元の菱形９０面体に連続的に遷移する様子を立体模型でアニメーションした実体モデルがあるそうです．

　科学芸術学際研究所ＩＳＴＡ

　　〒３５１−００３６　　埼玉県朝霞市北原２−５−２８−２１１

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【雑感】菱形１３２面体（トランス型・シス型）は３種類の菱形（細い菱形４８枚，中間型３６枚，太った菱形４８枚）からなる．これら３種類の菱形は黄金・白銀菱形，黄金・白銀２乗菱形のどれに相当するのであろうか．

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