■学会にて(京大数理解析研,その236)

 今回のコラムでは「ステッキー反射問題」について考えてみたい.ステッキー反射とは球は反射面に衝突した際,入射角=反射角ではなく,反射角=90°で跳ね返ることである.

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[1]1辺の長さqの正三角形の(1,0)から垂直にスタートする.qが奇数の場合,必ずスタート地点(1,0)に戻ってくる.q=7の場合,6セグメントでスタート地点に戻ってくる.q=11の場合,5セグメントでスタート地点に戻ってくる.

[2]与えられたqに対して,スタート地点に戻ってくるまでの経路のセグメント数を求めよ.(正三角形ビリヤード問題とは種類の違う問題なのである.)

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[参]ジム・ヘンリー「おいしい数学」岩波書店

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