■学会にて(京大数理解析研,その233)
長方形(m,n(ではなく,直方体(l,m,n)の内部で跳ね返るビチヤード問題について考えてみると,結果は長方形の場合と同じになる.すなわち,直方体の場合も球はもっとも偶数性の高い隅で終わることになる.
たとえば(l,m,n)=(6,10,5)の場合,(2×3,2×5,5))であるから,跳ね返る線は(6,10,5)で終わることになる.
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次に,直方体の内部で反射させる代わりに,外側にリボンを巻き付けたらどうなるか?
(l,m,n)=(6,10,5)のとき,(0,0,0)からスタートとして,底面の(6,6,0)を通る場合は(0,0,0)に戻る.
したがって,偶数性は関係しているが単純ではない.たとえば,
[1](l,m,n)=(3,5,7)のとき,(0,0,0)からスタートとして,底面の(3,3,0)を通る場合は(3,0,7)に戻る.
[2](l,m,n)=(3,7,9)のとき,(0,0,0)からスタートとして,底面の(3,3,0)を通る場合は(3,7,0)に戻る.
[3](l,m,n)=(3,5,11)のとき,(0,0,0)からスタートとして,底面の(3,3,0)を通る場合は(0,0,0)に戻る.
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