■幾何分布と誕生日の問題(その51)

[2]客の中のふたりが同じ誕生日になる確率が50%を超えるには何人招けばよいか?

(A)d=365として,1番目の人と2番目の人が異なる誕生日である確率は1−1/dである.また,3番目の人が1番と2番の人と誕生日が異なる確率は,2番目の人は1番目の人と異なる日に生まれたとして,1−2/dである.

 したがって,n人全員が異なる誕生日である確率pnは,

  pn=(1−1/d)×(1−2/d)×・・・×(1−(n−1)/d)

となる.求めたい確率pは少なくとも2人同じ誕生日の人がいる確率であるから,

  p=1−pn>0.5

よりn=23.

この問題を解くコツは,全員の誕生日が異なる確率を計算することである.出席者が2人の場合,Bの誕生日がAの誕生日と異なる確率は364/365.そこにCさんが加われば

  364/365・363/365

さらにDさんが加われば

  364/365・363/365・362/365

 k人のとき,k人全員の誕生日が異なる確率は,

  364/365・363/365・・・(365−k+1)/365

 この計算を解が1/2より小さくなるまで続けると,23人必要になることがわかる.

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