■学会にて(京大数理解析研,その211)
合同な正四面体を面同士で貼り合わせる.貼り合わせる面は4つあるので共通な面を鏡にして映す操作(鏡映操作)は4通りある.それらをr1,r2,r3,r4とする.
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同じ操作を2回続けてやると元に戻る(rk・rk=e).したがって,たとえば,
r1r4r3r3r2r1r3r1=r1r4(r3r3)r2r1r3r1=r1r4r2r1r3r1
となる.
もし,環が閉じるならば,たとえば
r1r4r3r4r2r1r3r1=e
と書くことができるが,正四面体ではこれは不可能,残り4種類の正多面体ではこれが可能なのである.
正四面体の基本単体であれば元に戻る軌道はあるが,やはり,正四面体の平行な面,直交面をもたないという性質が影響しているわけである.
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