■学会にて(京大数理解析研,その197)

【3】ネコと十二支

 ペントミノは12種類あるが,その四角四面の凹凸幾何学図形を動物に変身させたり,西洋ならば十二星座化することによってはめ絵を楽しむことができるだろう.さらに長方形の箱を変形させることも可能である.

 下の写真はネコの顔の形の中に十二支の動物を収めた作品である.

 十二支の中になぜネコが入っていないのかを語り伝える昔話がある.神様が十二支を決めるにあたって動物達に「一番早く来たものから十二番目までを順番に1年間ずつ動物の大将にするから,元旦の朝に集まれ」と呼びかける.ネズミはネコに「集まる日は二日だ」という.ネズミにだまされたネコは十二支の仲間に入れず,それ以来,ネズミを追いかけるようになったという.

 小黒三郎さん製作のこの組み木は十二支に入れなかったネコの形を輪郭線で表現したもので,この昔話をモチーフにしている.わが家ではこの作品のほかにも大きなカブや五月人形を所蔵している.長男耕太郎→長女一麦とわたり,現在は次女千種がよく遊び楽しんでいるようである.

 小黒さんの組木には

  3^3+4^3+5^3=6^3=216

  4^2+6^2+8^2+10^2=6^3=216

を応用した数学的なポリキューブ作品もある.

  U−PLAN(遊プラン)

  兵庫県西宮市桜谷町1−18,tel(0798)73-6701

で購入できる.

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