■学会にて(京大数理解析研,その185)

 ケルビンはすべての泡が合同であるとき、 単位体積当たりの表面積最小になるのは[4,6,6]構造であると推測した。ただし、面は互いに120°、辺は互いに109.5°で交わるためには面と稜線はがわずかに湾曲しなければならない。

 このように、泡が単位体積当たりの表面積を最小にしようとする構造に関して、長い間、ケルビンの解(切頂八面体)が単位体積当たりの表面積が最小であると信じられてきた。

 1994年、ウェアとフェランはすべての泡が合同であるという仮定を外すと12面体と14面体で空間を充填するほうがケルビン構造よりも3%小さく、より効率的であることを示した。

 このように、クラスレートは12面体、14面体、15面体、16面体による空間タイリングとして記述される。

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