■学会にて(京大数理解析研,その146)
ことしも京大数理解析研に参加。講演の拝聴してもよくわからないのであるが、すこしでもわかろうと奮闘している。
私の印象に残った演題をいくつかレポートしてみたい。
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7枚の板を並べていろいろなシルエットを作るパズルといえばまずタングラムがあげられる。
タングラムとよく似たパズルで、本邦では清少納言智慧の板も知られているが、小生は幼時より、ラッキーパズル(ハナヤマ玩具)に親しんできた。
タングラム・清少納言智慧の板の縦横比は4:4であるが、ラッキーパズルのそれは4:5という違いがある。
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Supanut Chaidee先生(タイ・チェンマイ大学)は、ラッキーパズルで凸多角形を構成する問題を取り上げた。
この多角形は最大八角形で、線形計画法の問題に定式化することができる。
したがって、このような組み合わせが何通りあるかは計算可能であるが、実際に構成可能であるかどうかはやってみるまではわからない。
とはいっても、実際に手を動かして確かめるのは大変な労力が必要であるが、役に立つパズルソルバー(Burr)があるようで、
構成可能か不可能かどうか、構成可能な場合は何通りの異なる並べ方があるのかどうか?を計算してくれる。
構成可能な組み合わせのなのかでは、ただ一通りの組み合わせしかないもの、多数の組み合わせがあるものなど、何種類かに分類できるようであった。
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