■ある恒等式(その23)
【1】第2種スターリング数
シェフェ数はn個の数字を3つのグループA,B,Cに分ける方法の総数で,ただし,A,Bは少なくとも1つの数字を含むものとしたものですが,ここでは,n個の数字を3つのグループA,B,Cに分ける方法の総数で,ただし,各グループA,B,Cは少なくとも1つの数字を含むものとします.
もっと一般に,1≦k≦nとし,n個の数字をk個のグループに分ける方法の総数で,ただし,各グループは少なくとも1つの数字を含むものの数をnSkとします.
nSkは第2種スターリング数と呼ばれるもので,漸化式
n+1Sk=nSk-1+knSk
が成り立ちます.
nS1=1を出発点として
nS2=2^n-1−1
nS3=3^n-1/2−2^n-1+1/2
nS4=4^n-1/6−3^n-1/2+2^n-2−1/6
一般項は
nSk=1/k!Σ(−1)^k-jkCjj^n
となります.
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【2】第2種スターリング数(nS3の場合)
[1]A,B,Cへの割り付け全体 3^n
[2]Aを除いてB,Cに割り付ける 2^n
[3]Bを除いてA,Cに割り付ける 2^n
[4]Cを除いてA,Bに割り付ける 2^n
[5]Aだけに割り付ける 1
[6]Bだけに割り付ける 1
[7]Cだけに割り付ける 1
(3^n−3・2^n+3)/3!=3^n-1/2−2^n-1+1/2
包除原理を用いると,一般項は
nSk=1/k!Σ(−1)^k-jkCjj^n
となることがわかります.
nS2=2^n-1−1
nS3=3^n-1/2−2^n-1+1/2
nS4=4^n-1/6−3^n-1/2+2^n-2−1/6
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