■ある恒等式(その12)
1
1,2
1,3,6
係数はライプニッツの調和三角形の分母に由来しているのだろうか?
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1/1=1/2+1/6+1/12+1/20+1/30+・・・+1/n(n+1)+・・・
1/2=1/3+1/12+1/30+1/60+1/105+・・・
1/3=1/4+1/20+1/60+1/140+1/280+・・・
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【1】ライプニッツの調和三角形
1/1
1/2 1/2
1/3 1/6 1/3
1/4 1/12 1/12 1/4
1/5 1/20 1/30 1/20 1/5
1/6 1/30 1/60 1/60 1/30 1/6
1/7 1/42 1/105 1/140 1/105 1/42 1/7
1/8 1/56 1/168 1/280 1/280 1/166 1/56 1/8
1/9 1/72 1/252 1/504 1/630 1/504 1/252 1/72 1/9
において,各数は下および右下の数の和である.たとえば,
1/2=1/3+1/6
1/3=1/4+1/12
1/6=1/12+1/12
パスカルの三角形では,一般項は(n,r)であるが,ライプニッツの調和三角形では1/(n+1)(n,r)になっていて,
1/(n+1)(n,r−1)+1/(n+1)(n,r)=1/n(n−1,r−1)
より,各数は下および右下の数の和であることが証明される.
それを無限に繰り返すと冒頭の級数が得られる.
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