■ランダムウォークの母関数と準超幾何関数(その4)

 それに対して,3次元以上の酔歩の母関数は複雑で求められそうにありませんでした.なお,d次元超立方格子上のランダムウォークにおいては,

  Σu2n=(2π)^(-d)∫(-π,π)Re(1-φ(t))^(-1)dt

    φ(t):特性関数φ(t)

ですから,とくに,3次元の場合は,

  Σu2n=(2π)^(-3)∫(-π,π)(1−1/3Σcost)^(-1)dt

     =(√6/32π^3)Γ(1/24)Γ(5/24)Γ(7/24)Γ(11/24)

     =1.51・・・<∞

となります.

 この計算はおそらく多変数の一般化超幾何関数?、準超幾何関数?を用いて行われるものと推測されますが,小生の力では歯がたちませんでした.いずれにせよ,この式も楕円積分とガンマ関数の関係を示すものになっていると思われます.

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