■2^n+1型の数(その14)

【2】ランドリーとフェルマー素数

 1880年,ランドリーは(82才という高齢にもかかわらず)

  F6=274177×67280421310721

となることを示しました.

 オイラーの場合と同様に,kに1〜20まで入れると

    k   1+k・2^7   素数

    1     129    ×

    2     257    ○

    3     385    ×

    4     513    ×

    5     641    ○

    6     769    ○

    7     897    ×

    8    1025    ×

    9    1153    ○

   10    1281    ×

   11    1409    ○

   12    1537    ×

   13    1665    ×

   14    1793    ×

   15    1921    ×

   16    2049    ×

   17    2177    ×

   18    2305    ×

   19    2433    ×

   20    2561    ×

となります.

 素数の割合は次第に小さくなりますが,

  274177=2142・2^7+1   (k=2142)

までこのような作業を続けることは容易ではありませんし,素因数274177が決して直観でわかるものではないことも理解されます.

 逆に

  p|67280421310721 → p|F6 → p=1(mod128)

より,p=1(mod128)なる素数で,√67280421310721より小さいものが,どれも67280421310721を割らないことをみてもよいのでしょうが,このような戦略をとったところで意味のないものになってしまうのがオチでしょう.

 ランドリーがオイラーの1732年にやった方法を踏襲したとはとても思えないのですが,どうやってやったのかまったく予想がつきません.それで,ランドリーがとった戦略がいかなるものか調べてみたのですが,1880年に素因数が判明と記載されているだけで方法までは載っておらず,結局,わからずじまいでした.これについてご存知の方はぜひ教えて下さい.

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