■2^n+1型の数(その8)
【2】オイラーとフェルマー素数
フェルマーは2^(2^n)+1型の数がすべて素数だと勘違いしていて必ず素数を与える式として考え出されたのですが,n=5であっけなく破綻してしまいました.
F5=2^(2^5)+1=4294967297=641×6700417
=(5・2^7+1)(52347・2^7+1)
と分解されF5が素数でないことが証明されます(1732年).
この間違いを発見したのはフェルマーから約100年後のオイラーです.彼は約数641をたまたまあてずっぽうでみつけたのでも,2,3,5,7,・・・と割っていって執念で見つけたのでもありません.オイラーはFnが合成数であるならば,それはあるkに対してk・2^(n+2)+1であることを知っていて,F5の中の因数641=5・2^7+1を見つけたのです(1732年).
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ベネットは,実際に割り算することなしにこのことを確認しています.すなわち,
641=5^4+2^4=5・2^7+1
2^28(5^4+2^4)/641=2^28 (余り0)
((5・2^7)^4−1)/641=(5・2^7−1)((5・2^7)^2+1) (余り0)
したがって,2^28(5^4+2^4)−((5・2^7)^4−1)=2^32+1も641で割り切れる.
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