■メルセンヌ擬素数(その72)

素数pに対して

  Mp=2^p-1

をメルセンヌ数をいいます.

[1]a^n-1が素数ならば,a=2かつnも素数である.

(証)

  a^n-1=(a-1)(a^n-1+a^n-2+・・・+a+1)

したがって,a=2でなければならない.また,n=kl(合成数)ならば

  2^kl-1=(2^k)^l-1=(2^k-1)((2^k)^l-1+(2^k)^l-2+・・・+2^k+1)

よりnは素数でなければならない.

[2]古代ギリシャ人はn=4,6,8,9,10,12のとき,2^n-1は素数ではなく,n=2,3,5,7のとき,2^n-1が素数になることを知っていました.

2^2-1=3  (素数)

2^3-1=7  (素数)

2^4-1=15  (非素数)

2^5-1=31  (素数)

  2^6-1=63  (非素数)

2^7-1=127  (素数)

  2^8-1=255  (非素数)

  2^9-1=511=7・73  (非素数)

  2^10-1=511=7・73  (非素数)

2^11-1=2047=23・89  (非素数)

  2^12-1=1023=3・341  (非素数)

  2^13-1=8191  (素数)

n=11の場合,素数でないこと

  2^11-1=2047=23・89

を発見したのは,ドイツの数学者レギウスでした(1536年).

===================================

 

【1】メルセンヌ数の素因数

 フェルマーは非素数

  2^11-1=2047=23・89

2^23-1=8388607=47・178481

  2^37-1=137438953471=223・61631877

をもとにして、素因数の性質を発見しています.これらの素因数についてみると,

  23=2・11+1

  47=2・23+1

223=6・37+1

という関係がみえてきます.

[1]pを奇素数,qを素数とする

 2^q=1  (modp)ならば,p=1  (modq)である

すなわち,メルセンヌ数2^n-1が合成数であるならば,因数はあるkに対してkn+1である.

===================================