■メルセンヌ擬素数(その3)

  [参]西来路・清水「初学者のための数論入門」講談社

にしたがって,2^p−1の素因数についてみていきます.

  2^11−1=23・89

  2^23−1=47・178481

  2^29−1=233・1103・2089

  2^67−1=193707721・761838257287(コール)

 素因数をpで割ると1余る素数になります.

  23÷11=2・・・1

  47÷23=2・・・1

  89÷11=8・・・1

  233÷29=8・・・1

  1103÷29=38・・・1

  2089÷29=72・・・1 

  178481÷23=7760・・・1

この性質は2^p−1が素数のときにも成り立ちます.

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[Q]2^13−1は素数であるか?

[A]2^13−1=8191

  √8191=90.504・・・

 90以下の素数が8191を割り切るかどうかを調べればよいのですが,そのような素数は24個あります.ところが,

  性質:2^p−1の素因数をpで割ると1余る素数になる

を用いると,13で割って1余る素数のみ(53と79)を調べればよいことがわかります.

  8191÷53=154・・・29  (NG)

  8191÷79=103・・・54  (NG)

以上より,2^33−1は素数である.

[Q]2^37−1は素数であるか?

[A]2^37−1=137438953471

 37で割って1余る素数のみ(149,233,・・・)を調べればよいことがわかります.

  137438953471÷233=616318177  (OK)

以上より,2^37−1は合成数である.

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