■メルセンヌ擬素数(その2)

 フェルマーの小定理より,pが奇素数のとき2^p-1-1はpで割り切れる.

  p=3:2^2-1=3 (3で割り切れる)

  p=5:2^4-1=3 (5で割り切れる)

  p=7:2^6-1=63 (7で割り切れる)

  p=11:2^10-1=1027 (11で割り切れる)

 nが偶数のとき,2^n-1-1は奇数なので,nの倍数ではない.

 nが奇数の合成数のとき,

  n=9:2^8-1=255 (9で割り切れない)

  n=15:2^14-1=16383 (15で割り切れない)

  n=21:2^20-1=1048575 (21で割り切れない)

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 フェルマーの小定理の逆は正しくない.

  n=341=11・31:2^340-1は341で割り切れる.

 このような擬素数は無限にある.

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 つぎに,素数pに対して,2^p-1が素数(メルセンヌ素数)になる場合を検索してみる.

  2^2-1=3(素数)

  2^3-1=7(素数)

  2^5-1=31(素数)

  2^7-1=127(素数)

  2^11-1=23・89

  2^13-1=8191(素数)

  2^17-1=131071(素数)

  2^19-1=254287(素数)

  2^23-1=47・178481

  2^29-1=233・1103・2089

  2^31-1=2147483647(素数,オイラー)

  2^67-1=193707721・761838257287(コール)

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