■ヒッパソスとテオドロスの伝説(その14)
紀元前320年、アリスタイオスは「5つの正多面体の比較」という本を出し、その中で
「正12面体と正20面体が同一の球に内接するとき、正12面体の5角形と正20面体の3角形は同じ円に内接する」
ことを証明した。
同じく双対の
「正8面体と正6面体が同一の球に内接するとき、正8面体の3角形と正6面体の4角形は同じ円に内接する」
は成り立つこともわかった。
それでは
円に内接する三角形と四角形、球に内接する正八面体と正六面体、
4次元ではどうなるのでしょうか? (山崎憲久)
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辺の長さ2の正600胞体と正120胞体の外接球の半径は2τ:2^(3/2)τ^2
同じ球に内接するとき、辺の長さの比は1/2τ:1/2^(3/2)τ^2 =2τ :√2
辺の長さ2の正四面体の外接球の半径は√(3/2)
辺の長さ2の正12面体の外接球の半径は(√3)τ
辺の長さ2τの正四面体の外接球の半径はτ√6
辺の長さ√2の正12面体の外接球の半径はτ√6・・・一致した
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辺の長さ2τの正三角形の外接円の半径は2τ/ √3
辺の長さ√2の正五角形の外接円の半径は1/(√2)sin36・・・一致しない
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