■ラピスラズリと鉱物結晶(その3)
平行多面体は結晶(金属結晶や鉱物結晶)でよくみられる構造である.たとえば,切頂八面体は体心立方格子のボロノイ領域,菱形12面体は面心立方格子のボロノイ領域,立方体は単純立方格子のボロノイ領域である.菱形12面体はザクロ石(ガーネット),平行六面体は方解石,六角柱はコランダム(ルビー・サファイア),歯のエナメル質などにみられる結晶構造である.長菱形12面体は魚眼石(正方晶系),切頂八面体は赤銅鉱(等軸晶系)などに対応する.
===================================
玄武岩の柱状節理は六角柱の空間充填として知られています。柱状節理とは溶岩が冷えた固まる際のひび割れによってできる地質構造で、日本各地の海岸などでみられます。
===================================