■nの分割と最大積(その18)
 x≧0について,e^x≧x^eが成り立つ.  (等号はx=eのとき)
(証)y=x^ee^-x  (x≧0)とする.
  dy/dx=(ex^e-1−x^e)e^-x
  d^2y/dx^2=(e(e−1)x^e-2−2ex^e-1=x^e)e^-x
よりx^ee^-x≦1.  (x=eのときy=1)
 実際,
  e^π=23.14069・・・
  π^e=22.45915・・・
となり両者は驚くほど近いが,yのグラフを描いてみればyは幅のある最大値をもち,2つの式の値がほとんど同じくらいになることもわかるのである.
 ところで,yx^ee^-xのグラフはα=e+1,β=1のガンマ分布の確率密度関数(の定数倍)になる.
  α=e+1,β=1
  mean=e+1,variance=e,mode=e
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