■球面鏡と放物面鏡(その10)
可視光線の波長は400nm-800nm
それより波長の短いものが紫外線、X線、ガンマ線
長いものが赤外線、電波である。
波長が異なると違うものが見えることをは利用して、宇宙観測を行っているのであるが、とはいっても信号は極めて微弱である。したがって、地上でなく宇宙空間で観測したり、大きなアンテナを使って信号を集めたりすることが必要になる。
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【補】天体望遠鏡
ガリレオは20倍の天体望遠鏡を作成し、1610年に木星の4個の衛星と土星の輪を発見しています。天王星、海王星、冥王星は望遠鏡の発達に伴って、それぞれ1781年、1846年、1930年に発見されています。
ガリレオの望遠鏡は2枚のレンズを細長筒に配したものですが、反射鏡とレンズを太短筒に配したものが反射望遠鏡です。このうち
主反射鏡が放物面、副反射鏡が楕円面のものがグレゴリー式反射望遠鏡
主反射鏡が放物面、副反射鏡が双曲面のものがカセグレン式反射望遠鏡
です。グレゴリーは数学者、カセグレンは司祭だったのですが、カセグレン式のほうが全体をコンパクトにすることができるので、今日、多くの反射望遠鏡やパラボラアンテナはカセグレン式の応用となっています。
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