■ワイソフ計量以前の問題(その11)

 点Qの座標が等差数列をなす切頂切稜正軸体:3^n−1−2^(n-1)n胞体についての補遺である.

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 正軸体系の(1,・・・,1,0)の座標は,

  (0,±1,±2,・・・,±n−1)

の置換2^n-1・n!個である.たとえば,n=4の場合,

  (0,±1,±2,,±3)→192個

単純多面体で辺数はn/2・2^n-1・n!,ファセット数は3^n−1−2^(n-1)nとなる.

 それに対して,置換多面体とは,正単体系の(1,・・・1,1)で,その座標は(n+1)!,単純多面体で辺数はn/2・(n+1)!,ファセット数は2(2^n−1)である.

 正軸体系の(1,・・・,1,0)は置換多面体としばしば誤解されるが,平行多面体とも混同されているようだ.

n   3^n−1−2^(n-1)n   2(2^n−1)

2      4            6

3     14           14

4     48           30

5    152           62

6    536          126

であって,正軸体系の(1,・・・,1,0)は2次元・3次元では空間充填図形であるが,4次元以上ではそうはならない.それではなぜ空間充填図形と誤解されるのか?

 正軸体系の(0,・・・,0,1)は超立方体,すなわち,空間充填図形である.正軸体系の(1,・・・,1,0)は超立方対の双対ではないが,オンオフの立場が入れ替わったものだから・・・と考えられたのだと思われる.

 実際,超立方体とこの図形に共通の性質として,頂点が整数座標であることがあげられるし,超立方体とこの図形を組にすると空間充填図形を構成することができるかもしれないのである.

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