■ルート系(その21)
2次元の正多角形はその辺数pで,3次元の正多面体は面の辺数pと各頂点に会する面の個数qをペアにしたシュレーフリ記号(p,q)で表されます.それと同様に,n次元正多胞体ではシュレーフリ記号を一般化して,n−1次元超平面(p1,p2,・・・,pn-2)が3次元低い構成要素上にpn-1個ずつ会する,
(p1,p2,・・・,pn-2,pn-1)
で表現されます.
たとえば,
n次元正単体は(3,3,・・・,3,3),
双対立方体は(3,3,・・・,3,4),
超立方体は(4,3,・・・,3,3)
と表されます.これを逆順にした(pn-1,pn-2,・・・,p1)で表される正多胞体が双対正多胞体です.ここで,
ck=cos(π/pk)
とおきます.
また,n次元単位単体Δ=onon-1・・・o1o0を定め,1点から各面(超平面)までの距離を(x0,x1,・・・,xn)とします.(x0,x1,・・・,xn)は2次元の三線座標のn次元版です.
すると,定数c0,c1,・・・,cnについて
c0x0+c1x1+・・・+cnxn=1
が成立します.さらに,各面(超平面)の単位法線ベクトルをekとすると,n+1本のベクトル間には
c0e0+c1e1+・・・+cnen=0 (ゼロベクトル)
なる1次関係があります.
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