■折り紙による作図問題(その46)
【1】折り畳み構造
折り紙は展開や折り畳みが可能な構造といえる.自然界にはカブトムシの角やチョウ・ハサミムシの翅など折りたたみ式構造の展開例は結構多いのではないかと推察される.昆虫の翅の折り畳みは一般にコンパクトなものですが,最もコンパクトなのがハサミムシの翅だそうで,その折り畳みの仕組みが解明されている.また,カブトムシの角はサナギになってから2時間たらずの短い時間で現れることから,幼虫の頭部に蛇腹状に折りたたまれた角原基があって,それが展開されるという成長モデルが想定されている.
日本は折り紙最先端国であり,身近な例では,傘や扇子のデザインに使われている.ミウラ折りは太陽電池パネルのデザインに応用できるし,最近では動脈のステント,ロボット,人工衛星のソーラーパネルなど思いがけない分野に応用されている.
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