■交角60°(その8)

 平面上に配置した格子点の最近接点間距離が最大値をとるときは,点の配置が正三角形の頂点に等間隔に配置するときであり,空間中の点については,点の配置が立方格子の格子線の交角を60°になるようにゆがめたときであった.

 その際,グラミアンは

  G=(d^2/2)^2|2 1|

           |1 2|

 

           |2 1 0|

  G=(d^2/2)^3|1 2 1|

           |0 1 2|

として得ることができた.

 

 そこで,2次元,3次元の場合と同様に,n次元に拡張したグラミアン

           |2 1 ・・ 0|

  G=(d^2/2)^n|1 2 ・・ 0|=1=V^2

           |0 1 ・・ 1|

           |0 0 ・・ 2|

より,格子点間距離dを求めてみることにするが,

  |2 1 ・・ 0|

  |1 2 ・・ 0|=1+n

  |0 1 ・・ 1|

  |0 0 ・・ 2|

と計算され,

  G=(d^2/2)^n(1+n)=1=V^2

  d^2n=2^n/(1+n)

と表されることがわかった.

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