■2乗和の整除性(その4)

 平方数の交代和=三角数であることを示しましたが、符号を変えて平方数の交代和=0となる排他的数列を作ってみます.

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【1】2乗和が等しい数列

 {an}={1,4,6,7,10,11,13,16}

 {bn}={2,3,5,8,9,12,14,15}

は1から16までのすべての数字を含む排他的数列ですが,驚くべき性質をもっています.

 1+4+6+7+10+11+13+16=2+3+5+8+9+12+14+15=68

はすぐ気づきますが,

 1^2+4^2+6^2+7^2+10^2+11^2+13^2+16^2=2^2+3^2+5^2+8^2+9^2+12^2+14^2+15^2=748

 1^3+4^3+6^3+7^3+10^3+11^3+13^3+16^3=2^3+3^3+5^3+8^3+9^3+12^3+14^3+15^3=9248

はなかなか気づきににくいでしょう.

 8対{1,2},・・・,{15,16}で考えると一方が{an}に,他方が{bn}に入っています.また,{an},{bn}にはそれぞれ4つの偶数,4つの奇数が属しています.

 2の累乗,たとえば,1から32までのすべての数字を含む排他的数列では4乗和でも,1から64までのすべての数字を含む排他的数列では5乗和でも等しくなるのだそうです.

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