■レイリー・ヴィノグラードフの定理(その32)
{an}={1,3,4,6,8,9,11,・・・}
{bn}={2,5,7,10,13,15,18,・・・}
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【4】相補的・排他的3数列の非存在
1/α+1/β=1→β=α/(α−1)より,αとβは両方とも有理数か両方とも無理数のどちらかですか,両方とも無理数のとき,整数を分割するわけです.すなわち,実数αのスペクトルを,整数の集合
Spec(α)={[α],[2α],[3α],・・・}α
で定義すると,α,βが無理数で1/α+1/β=1を満たすとき,そのときに限り,Spec(α)とSpec(β)は整数を分割するのですが,それでは,
(Q)Spec(α),Spec(β),Spec(γ)が整数を分割するような実数α,β,γは存在するでしょうか?
(A)不可能(存在しない).
レイリーの定理は,
1/α+1/β+1/γ=1
かつ
{(n+1)/α}+{(n+1)/β}+{(n+1)/γ}=1
のとき,そのときに限り3分割が起こることを示している.
しかし,ワイルの一様分布定理から,δが無理数のとき,{(n+1)/δ}の平均値は1/2である→矛盾.δが有理数(m/n)ならば,平均値は3/2−1/(2n)→矛盾.δが整数の場合もうまくいかない.すなわち,存在しないことを示している.
相補的・排他的数列となるのは,
[1]2系列
[2]1/α1+1/α2=1
[3]α1は無理数
の場合に限られるのである.
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