■三角法(その2)

【3】役に立たない三角関数公式集

 レギオモンタヌスの問題の証明では,正接の加法公式が用いられているが,正接のn倍角公式は,パスカルの三角形を用いて,次のように書くことができる.

  tannα=(nC1tanα−nC3tan^3α+nC5tan^5α−・・・)/(nC0−nC2tan^2α+nC4tan^4α−・・・)

 分母・分子の係数は,2項係数の符号が対で交代するパスカルの正接三角形

 

            1

          1   1

        1   2   −1

      1   3   −3   −1

    1   4   −6   −4   1

  1   5  −10  −10   5   1

の形に並べることができる.ほとんどの教科書から消えてしまったが,美しい公式である.以下に,このような公式を収集してみた.

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