■素数定理のための発見的議論(その18)
【2】概素数定理?
さらに,ガウスは対数表の裏表紙に
2つの素因数をもつ数〜(loglogx)・x/logx (x→∞)
3つの素因数をもつ数〜1/2(loglogx)^2・x/logx (x→∞)
と書き込んだことが伝えられています.素因数を2つしかもたない合成数は概素数ということができるので,概素数定理?と呼ぶことにします.
これらを合わせると,
x/logx・{1+loglogx+1/2(loglogx)^2+・・・}〜x (x→∞)
すなわち,
1+loglogx+1/2(loglogx)^2+・・・→logx (x→∞)
が成り立たなければなりませんが,
expx〜1+x+x^2/2・・・・
x←loglogxを代入すると
logx〜1+logxlogx+1/2(loglogx)^2+・・・
となることが示されます.
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