■研究者の責任(その5)

7/26、学兄Iの付き添いで、仙台で開催された日本産業衛生学会に参加した。

学兄Iは現在87歳。今春、風呂場で転倒し大腿骨骨折で2か月入院。そのため、歩行は困難で、車いすで生活している。 受付の方によれば、今でも毎年、演題発表しているとのこと。最高齢での発表者であるに違いない。

某県で起こった無機水銀による塞栓症の症例報告であった。この医療事故についてはこれまで報告されたことはなく、握りつぶされた形となっていたのであるが、当事者・関係者が全員鬼籍に入り、発表の運びになったという。

高齢となった今でも発表していることは知らなかった。学会主催者から見れば、迷惑な老人なのかもしれないが、研究者としては頭の下がる思いである。学兄Iについては2014年、コラムに書いたことがあるが、再掲してみたい。

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