■15定理と290定理(その18)
ラグランジュの定理:どんな自然数でも
x^2+y^2+z^2+w^2
の形に書ける.
これは解を具体的に求めるのではなく,下位が存在することを保証する存在定理である.また,解は一意であるとは限らない.
15=3^2+2^2+1^2+1^2
の場合は1通りに限られるが,
1718=30^2+25^2+12^2+7^2=40^2+9^2+6^2+1^2
は2通り(以上)の表現をもつ.
また,
7=1^2+1^2+1^2+2^2
15=3^2+2^2+1^2+1^2
では同じ平方数1^2が現れる.異なった平方数の和として書けない数は31個あるとのことである.15を含め,
2,3,6,7,8,11,12,15,18,19,
22,23,24,27,28,31,32,33,
43,44,47,48,60,67,72,76,
92,96,108,112,128
がそのリストである.
数が十分大きければ異なる平方数の和で表すことができる.128はこうならない最大の数で,その次の129は
129=8^2+7^2+4^2
と異なる数の和である.
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