■パラメータ解(その1)
144^5=27^5+84^5+110^5+133^52
は,1967年にランダーとパーキンがコンピュータを使って見つけたオイラー予想の反例である.
彼等はこれを虱潰し的な探索で見つけたのか? それともパラメータ解があるのだろうか?
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フレニクルは12^3+1^3=10^3+9^3のほかにも
9^3+15^3=2^3+16^3
15^3+33^3=2^3+34^3
16^3+33^3=9^3+34^3
19^3+24^3=10^3+27^3
を見つけている.
その後,方程式
x^3+y^3=u^3+v^3
a^4+b^4=c^4+d^4
a^5+b^5+c^5=d^5+e^5+f^5
a^6+b^6+c^6=d^6+e^6+f^6
のパラメータを用いた解が見つかっている.
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エルキースによるオイラー予想の反例
2682440^4+15365639^4+18796760^4=20615673^4
は,x^4−y^4=z^4+t^2に関する楕円曲線のu=−5/8に対応する最小解であるが,u=−9/20に対応する最小解は
95800^4+217519^4+414560^4=422481^4
である.
一般に
Σa^s=Σb^s
のパラメータ解は,
[1]2≦s≦4,m=2
[2]5≦s≦6,m=3
のときに得られている.
s=7,m=4あるいはs=5,m=2(a^5+b^5=c^5+d^5)の数値解は知られていなかったが,
149^7+123^7+14^7+10^7=146^7+129^7+90^7+15^7
が見いだされている.
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