■4平方和定理と290定理(その10)

 15定理の行列表現は,たとえば,w^2+2x^2+5y^2+5z^2の場合、

  [1,0,0,0]

M=[0,2,0,0]

  [0,0,5,0]

  [0,0,0,5]

のように行列の成分がすべて整数であるが,条件を少し緩めて,2次形式の係数がすべて整数であればよいという条件に変える.すると,

M=[1,1/2]

  [1/2,1]→x^2+xy+y^2も扱えるようになる.条件が少し弱められていることがわかるだろう。

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【1】290定理と整数の表現

バールガバとハンケは関連する興味深い結果を見つけた。

 正定値n元2次形式(変数nの数は任意とする)において,

  1,2,3,5,6,7,10,13,14,15

  17,19,21,22,23,26,29,30,31

  34,35,37,42,58,93,110,145,203,290

の29個の数を表現するならば,すべての正の整数を表現するというのが290定理である.

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