■フラクタルな構造(その17)

【1】シェルピンスキーの三角形

 ます単純な三角形を描き,次にもとの三角形の半分の大きさの三角形を3つ作って,もとの三角形のそれぞれの隅におく(三角形を4つの合同な三角形に分割して中央の三角形を取り除く).これを無限回繰り返す.

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 マス目の大きさを半分にした方眼紙で同じことを繰り返すと画素数は3倍になるから,そのフラクタル次元は

  2^d=3→d=log3/log2=1.585

となる.

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【2】シェルピンスキーの四面体

 その3次元版,ます単純な四面体を描き,次にもとの四面体の半分の大きさの四面体を4つ作って,もとの四面体のそれぞれの隅におく.これを無限回繰り返す.

 マス目の大きさを半分にした方眼紙で同じことを繰り返すと画素数は4倍になるから,そのフラクタル次元は

  2^d=4→d=log4/log2=2

となる.

シェルピンスキーの四面体を稜の方向から見ると、三角形で正方形をぴったりと埋める面になる。

シェルピンスキーの四面体を応用した屋根は(雨粒を防ぐことができないが)日差しを防ぐことができる風通しの良い形として応用されている

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