■フェルマーの最終定理と有限体(その126)
【1】ラマヌジャンの分割数
一方,τ(n)はmod7,mod23,mod691と大変よい関係にあることがわかっている.
τ(7n)=0 mod7
τ(7n+3)=0 mod7
τ(7n+5)=0 mod7
τ(7n+6)=0 mod7
τ(23n+k)=0 mod23 (kが23の平方非剰余のとき
τ(n)=σ11(n) mod691 (σ11(n)はnの約数の11乗の和)
τ(n)のおよその大きさを決めるのは難しい問題であったが,ラマヌジャンは素数pに対して,
|τ(n)|≦2p^11/2
が成り立つことを予想し,1973年,ドリーニュはこれが正しいことを証明した.
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【2】ラマヌジャンの分割数と判別式
τ(p)はpが増加するとき,急激に増加するのですが,1974年,ドリーニュによって,ラマヌジャン予想,
|τ(p)|<2p^(11/2)
が証明されています.この式はp^(-s)=xとおいた2次式
1-τ(p)x+p^11x^2
の虚根条件(判別式:τ(p)^2-4p^11<0)となっていることに注意して下さい.
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