■合同数の話(その28)

【2】合同数の判定アルゴリズム

 A=1,2,3,4は合同数ではなく,A=5,6,7は合同数であるが,与えられた正の整数Aが合同数であるかどうかを判定する手順については,タネルの定理(1983)

 「Aを平方因子をもたない正の奇数とすると,Aが合同数ならば

  2x^2+y^2+8z^2=Aを満たす(x,y,z)の組数は,2x^2+y^2+32z^2=Aを満たす(x,y,z)の組数の2倍に等しい.(BSD予想が正しいならば逆も成立する.)」

 たとえば,A=101(合同数)の場合,A=5(mod8)であるが,

  2x^2+y^2+8z^2=A→0組

  2x^2+y^2+32z^2=A→0組

非自明解そのものを与えることはできないものの,合同数か否かの判定は可能である.

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