■フィボナッチ数列の分布法則(その122)
最初の8項の和は
1+1+2+3+5+8+13+21=54=55−1
10番目のフィボナッチ数から1引いたものになります.
一般に
F1+F2+F3+・・・+Fn=(F3-F2)+(F4-F3)+(F5-F4)+・・・+(Fn+2-Fn+1)=Fn+2-1
に等しくなります。
最初の10項の和は
1+1+2+3+5+8+13+21+34+55=143=144−1
もし、F12=12^2=144であることを知っていれば、あっという間に答えを告げることができます.
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2乗和の公式は
F1^2+F2^2+F3^2+・・・+Fn^2=FnFn+1
となります
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フィボナッチ数は多くの性質をもっていて,以下にいくつか紹介しておきます.
Fn・Fn+2=Fn+1^2−(−1)^n (カッシーニの公式)
F1+F2+F3+・・・+Fn=Fn+2−1
F1+F3+F5+・・・+F2n-1=F2n
F2+F4+F6+・・・+F2n=F2n+1−1
F1^2+F2^2+F3^2+・・・+Fn^2=Fn・Fn+1
有名な幾何学的パラドックス<64cm^2=65cm^2>は,「不思議の国のアリス」の作者であるルイス・キャロルが創ったとも,パズルの大御所であるサム・ロイドが創ったともいわれているパズルです.きっと,いろいろな本でみたことのある方も多いと思います.
このトリックは一直線をなすように使われた2つの線分の傾き3/8,5/13の相違がわれわれの視力の限界外となる錯覚を利用したもので,もっと先の数,たとえば8/21とかを使えばより巧妙なトリックになります.公式
Fn・Fn+2=Fn+1^2−(−1)^n
は,3つ並んだフィボナッチ数の真ん中の数の平方は前後の2つの数の積より1大きいか小さいかのどちらかで,このトリックパズルのもとになっています.
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