■ブラーマグプタ・バースカラ・チャクラバーラ法(その5)

【3】回文性

 また,√199の循環節の最後の28を除くと13を中心として対称になっていることにも気付かされます.

  √19=[4;2,1,3,1,2,8,・・・]

  √29=[5;2,1,1,2,10,・・・]

  √43=[6;1,1,3,1,5,1,3,1,1,12,・・・]

  √54=[7;2,1,6,1,2,14,・・・]

  √76=[8;1,2,1,1,5,4,5,1,1,2,1,16,・・・]

  √94=[9;1,2,3,1,1,5,1,8,1,5,1,1,3,2,1,18,・・・]

  √1000=[31;1,1,1,1,1,6,2,2,15,2,2,6,1,1,1,1,1,62,・・・]

 循環部の最後の項を除いた部分は回文(前から読んでも後から読んでも同じ)になっているという事実も,199のみならず,2次の無理数√mに共通していえる性質です.

  √m=[q0;q1,q2,・・,q2,q1,2q0,・・・]

 なお,2次の無理数には循環連分数が対応しますが,連分数による実数の最良近似は解を下方と上方から近似していく方法であって,ユークリッドの互除法に直結しています.

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